『雨が降ると体調が悪くなる・・・』
天気が悪くなることにより、体調が悪くなる症状を、「気象病」とか「お天気痛」とか言います。
これは具体的な疾患を指しているわけではなく、
天気が悪くなることにより多くみられる症状や状態の事をいいます。
例えば
・頭が痛くなる
・膝の疼きが始まる
・過去にけがしたところや、手術したところが痛くなる
・持病の神経痛が痛くなる
・耳鳴り、めまいが悪化しひどくなる
・からだの倦怠感や疲労感がとれない
など、個人によって色々わかれ、この他にもたくさんあります。
今まで回復していたのに何で?と思う方も多くいらっしゃると思いますが、これらは気圧の変化によるお身体への影響が多いに関係してきます。
人間の体は60%が水分で構成されており内圧が存在します。
地球上には天候を左右する気圧の変化があり高気圧で人間の体は高い圧力で外側から押されている状態にあります。
逆に台風などの低気圧であれば押される力が弱まり、内側からの圧力の方が強くなるために、いわば膨張した状態になります。
皆さんの中にもサポーターやコルセット、着圧のアンダーウェアなどで体を圧迫すると、体が楽になったり、動きやすくなったり、状態が緩和されて維持しやすくなったという経験ある方いませんか?
これがいわゆる高気圧の状態です。
高い圧力で体を押されることにより固定されて安定するので痛みが出にくい状態になります。
一方低気圧では、圧迫される力が弱まることで膨張して痛みが再発します。些細な傷でも膨張すると、その部分は広がり大きくなります。手術した傷口や骨折したところも膨張するので痛みが再発するのです。
また気圧の変化により体の水分バランスが崩れてしまい、体が必要以上に余計な水分をため込んで増やしてしまい、それが結果的に血管の拡張や自律神経の乱れを引き起こします。頭の中の血管が膨張すると頭痛が発生します。
耳の中には「内耳」と呼ばれる器官があります。気圧の変化はこの「内耳」が感じ取ります。
そうするとさらに奥の「前庭神経」が興奮し、近くを通る「三叉神経」が刺激されます。神経伝達物質が放出され、脳の血管が拡張し炎症物質が放出されて頭痛が起こります。
またこの「内耳」が急激な気圧の上昇や低下を感じると、体を緊張させる交感神経と、体をリラックスさせる副交感神経からなる自律神経のバランスが崩れて乱れてしまいます。
交感神経が活発になりすぎると痛みの神経が刺激され、体中の痛みに敏感になります。
逆に副交感神経が活発になりすぎると、だるさなどの倦怠感や気分の落ち込みを感じます。自律神経が見されることによりだるさやめまいなどの症状が起こるのはこの影響なのです。
このようにお天気が悪くなると体調が悪くなるというのは、理由があるのですね。
何かお困りのことがございましたら、遠慮なくご相談ください。お待ちしております。