日常で気をつけること
当院から日常で気をつけることを説明する前に、
広く世界に知られている有名な研究結果『ブレスロ-の7つの健康習慣』を
紹介したいと思います。
実践することで、病気の予防や健康の保持増進だけでなく、長生きにも
影響することがわかっています。
①喫煙をしない
②定期的に運動をする
③飲酒は適量を守るか、飲まない
④適正な睡眠をとる(1日7~8時間)
⑤適正体重を維持する
➅朝食を毎日取る
⑦間食はしない
・・・いかがですか? 皆さんはいくつぐらい出来ていますか?
健康な身体作りは、いつから始めても遅すぎるという事はありません。
まずは出来るところから始めてみてください。
当院では患者様の一人ひとりに合わせて様々なアドバイスや注意点、
日常で気をつけて頂きたいことや、実践してもらいたいことをお伝えしています。
今回は、その中でも代表的なものをいくつか紹介していきたいと思います。
適度な運動
まずは運動です。
「適度な運動を必ず継続すること」が重要です。
忙しくて時間が取れないという人は、週末だけでもいいです。
ただし、息がはずみ、汗をかく程度の運動を1週間で合計60分、
これを毎週続けることが大事です。
1日20分の運動を週に3回でもいいですし、1日30分の運動を週に2回でもOKです。
良く聞かれる質問に、「運動って何すればいいの?」「よくわかんない」と困っている方が
いらっしゃいます。
分からなければ『歩く事』でいいです。歩く事から始めてみてください。
一般的に運動とは「ランニング・ウォーキング・縄跳び・サイクリング・水泳・
水中歩行」などです。ハードルが低く、一番始めやすいのがウォーキングだと
思いますのでウォーキングをおすすめします。
正しい姿勢を心掛ける
姿勢は、座っている時、立っている時、歩いている時、寝ている時など
それぞれの場面で注意する必要があります。
また労働環境や体形によっても変わってきますので、簡単なものをご紹介いたします。
立っている時の姿勢ですが、横からみた時に 首~肩~腰~踵(かかと)が
一直線になるように意識して立ちます。
この時に、スマホや地面を見るようなうつむいた姿勢をとったり、
顎を突き出すと猫背、円背になってしまいますので、意識して目線をあげて
顔をまっすぐ前に向けることを心掛けてください。
歩く時は肩、腰、腕、足が前から見て傾く事の無い様に同じ高さにします。
腕を振る時、足をあげる時も、両方とも同じ高さを意識してください。
お膝のお皿がまっすぐ正面を向くように意識します。
いすに座っている時は、足を組まないように気をつけてください。
床に座る時は女の子座り(横座り)を避けて、どちらも長時間同じ姿勢を続け無い様に
して下さい。
正座も出来れば避けてほしい座り方です。
寝ている時はなるべくなら仰向けが良いです。
・・・とはいっても、睡眠状態になってしまったらどんな姿勢で寝ているかなんて
コントロールできませんね。
また寝る時のよい姿勢は、腰痛や首の痛みといった症状によっても変わってきます。
そしてそれに合わせて、どのような寝具や枕がいいのかも変わってきます。
当院では、患者様の体型、症状、環境などを考慮した上で正しい姿勢をお願いしたり、
要望があればコルセットやサポーター、寝具や枕はどれがよいのかなども
一人ひとり細かくアドバイスしています。
もし気になるようでしたら、お気軽にご相談ください。
長い間歪んだ姿勢で生活してきた人ほど、間違った姿勢が染みついてしまい
最初はかなり違和感を感じると思いますが、常に意識して正しい姿勢に慣れていきましょう。
適切な体重を維持
肥満、太り過ぎはもちろん駄目ですが、
極端なダイエットによる痩せすぎも危険です。
BMI=体重(㎏)÷身長(m)÷身長(m)
年齢 BMI
18歳~49歳 18.5~24.9
50歳~69歳 20.0~24.9
70歳以上 21.5~24.9
BMIが25未満であっても、内臓脂肪が多い『隠れ肥満』の方もいます。
定期的に体重やお腹周りを測定し、自己管理に気をつけてください。
規則正しい食事
偏食、間食、過度な飲酒は良くありません。
朝食はしっかりと摂るように心がけてください。
規則正しく、栄養のバランスがとれた食事を腹八分目で。
最近では食事をプロテインだけで済ませる方や、間違ったプロテインの飲み方や
選び方をしている方も多く見かけます。
筋トレに励む方や、ダイエット目的で食事制限、糖質制限、ロカボなどを
おこなっている方もいらっしゃいます。
無理のない範囲で、健康を害さないようにお気を付けください。
過度なストレスは避ける
過度なストレスは、お身体や精神に悪影響を及ぼします。
ストレスを回避することは、なかなか難しいとは思いますが、
「なるべく嫌な人とは会わないようにする」、「気の合う人と一緒にいるようにする」。
「好きなものを食べる」とか「好きなことをやる」といった、楽しい時間を持つように
して心の休息と癒しを行うようにしてみてください。
ストレスから解放されることが重要になります。
睡眠はしっかりととる
質の良い睡眠をとるように心がけてください。